2015年6月13日土曜日

今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略 佐藤可士和 ブランディングとはなにかについて考える。

みんさん
おはようございます。
Hide-kichiです。

僕は某化粧品メーカーで商品企画担当として勤務していますが、
よく「ブランド」という視点で企画している商品に対する意見が出たり、
どのようにして情報発信をしていくかが議論になったります。

例えば、
「ブランド価値を落とさないためにデザインはこうあるべきだ」
とか、
「このブランドはこういう価値を持っているから、
この価値を維持していくためには、こんな広告を打つべきではない」とか。

ブランドとは何でしょうか。
僕は「ブランド」とは「様々な価値を入れる器」であると考えています。

あくまでも「器」です。

よくブランドとはなんですか?と聞くと、
商品名とかブランド名とか、商品の機能のことを言ったりする方が
多いのですが、そうではありません。

実態がないものなので、なんとなく理解してしまっているのがブランドです。

商品名、商品の機能、商品を売るスタッフの行動(言葉遣いとか身なり、メイクなど)
などなど

こういったある商品やサービスに関わるモノを入れておくのが「器」です。
器はガラスのように脆いので、
簡単に壊れてしまいます。

過去に大手食品メーカーが消費期限偽造をしたり、
100年も続く老舗の料亭が、付け合せを使いまわしていたり、
こんなことが発覚すると、器であるブランドはガラスのようなものなので、
簡単に割れて、中に入っている大切な、
これまで築き上げたものが簡単に壊れてしまいます。

この本は、
佐藤可士和氏の今治タオルを衰退からどのように立ち直したのかを、
ブランド戦略の観点から、
立ち上げ時の苦悩や
戦略推進にあたっての弊害
ブランド確立とそれを維持することの難しさについて書かれている本です。

佐藤可士和氏は、ブランディングディレクションのことを
医師の問診に例えています。
どこが悪いのか、どう治していくのが最もよいのか
本人でも気づいていない(気づかない)本質を探り当て、
その本質をいかにして伸ばしていくのかを実践していく。

この本は様々な事例や例えを用いて、
どのようにして今治タオルが復活していったかの過程を
詳しく記載しています。

その際にどのような困難があったのか
そこがハイライトでした。

商品開発の際も様々な弊害がありますが、
共感できることもあります。
企画部門やアイデアを求められる仕事に付いている方はぜひ一読してはどうでしょうか。




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